世田谷区で考える土地買取 相続後に不安にならないための土地売却のポイント

目次
はじめに
「土地を相続したけれど、まず何をしたらいいのか分からない」
「相続した土地はすぐに売ったほうがいいのか、それとも持ち続けたほうがいいのか」
このように、土地を相続された際は、税金や手続きなど慣れないことが多くて戸惑うこともありますよね。
でも、事前に基礎的な知識を知っておくことで、いざという時にも落ち着いて対処しやすくなります。
ここでは、世田谷区の土地事情や売却に関わる税金、手続きのポイントなどをわかりやすくまとめています。少しでも参考になればうれしいです。
東京都・世田谷区の土地売買事情とは?
相続した土地をそのまま持ち続けると、固定資産税や都市計画税などの維持費用がかかってしまいます。
そのため、活用の予定がない土地や、収益性の低い土地の場合は、早めに売却を検討される方も少なくありません。
世田谷区は「住宅地」としても「商業地」としても人気
世田谷区は、東京都内でも高い人気を誇るエリアで、住宅地としてだけでなく商業地としても魅力的な地域です。自然と都市のバランスがよく、交通の便も整っていて、暮らしやすさから幅広い世代に選ばれています。
たとえば、2025年の住宅地の平均公示地価は約72万円/㎡で、前年より約6%上昇しています。
- 成城学園前駅周辺は100万円を超える地域もあります。
- 人気の三軒茶屋では144万円と高値がついています。
- 北烏山などでは約50万円ほどと、価格に幅があるのも特徴です。
東京都全体としても、地価は4年連続で上昇傾向(+5.2%)にあります。こうした状況を踏まえ、売却のタイミングを見計らう方も増えているようです。今後のご参考になさってくださいね。
買取に出す前に知っておきたい税金のこと
土地を相続し、「売却を検討しようかな」と思った際に、まず意識しておきたいのが税金のことです。
売却によって得られる金額が大きいほど、税金の負担も増えるため、事前にしくみを知っておくと安心です。
発生する可能性のある税金は5種類
- 譲渡所得税
- 住民税
- 復興特別所得税
- 印紙税
- 登録免許税
1.譲渡所得税
土地を売って得た利益(「譲渡所得」といいます)にかかる税金です。
譲渡所得は、売却額(実際に買い取ってもらった金額)から、取得費(購入時の費用)や譲渡費用(売却時にかかった仲介手数料など)を差し引いて計算します。
相続で取得した土地の場合
「取得費が不明」もしくは「購入時の資料が残っていない」というケースもあるかもしれません。その場合は、売却価格の5%を取得費として計算できる特例があります。
2.住民税
譲渡所得に応じてかかる税金です。譲渡所得税と合わせて支払うイメージを持っていただくとわかりやすいでしょう。
3. 復興特別所得税
東日本大震災の復興支援のために導入された税金で、2037年まで譲渡所得税に上乗せされます。大きな支払いの計画を立てるときに、つい見落としがちなので注意しましょう。
4.印紙税
売買契約書を作成するときに必要な「収入印紙」の費用です。契約金額によって税額が変わります。売買契約の金額が高くなると、印紙代も高くなる仕組みになっています。
5. 登録免許税
土地の名義変更や抵当権抹消登記など、不動産の登記手続きをするときに支払う税金です。たとえば、相続した土地に設定されていた抵当権(ローンなどの担保)がある場合は、それを抹消する際にも発生する可能性があります。
相続した土地、いつ買取に出すのがベスト?
土地を持ち続けるにせよ、売却するにせよ、一定の費用や負担が生じます。
特に「税金の支払いをできるだけ減らしたい」「管理の負担を早く解消したい」と思われている場合は、早めの売却も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
固定資産税は1月1日現在の名義人にかかる
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地の名義人になっている人が納める税金です。もし、相続した土地を1月1日前に売却できれば、翌年度の固定資産税はかかりません。逆に言うと、1月1日を越えてしまうと、売却する年にかかわらずその年分の固定資産税を納める必要があるので注意が必要です。
「相続財産を譲渡した場合の取得費の特例」を活用する
相続した土地を3年以内(正確には「相続税の申告期限の翌日から3年後まで」)に売却すると、譲渡所得税を軽減できる可能性があります。
これは、売却して得た利益から相続税の一部を差し引くことができる仕組みです。適用されれば、譲渡所得税の負担がグッと減ることもあります。
ただし、以下のような条件を満たす必要があります。
- 相続や遺贈によって財産を取得したこと
- 相続税が課税されるほどの相続財産を受け継いだこと
- 相続開始日の翌日から、相続税の申告期限の翌日以後3年を経過する日までに売却していること
たとえば「親御さんが亡くなってから3年以内にその土地を売る」というイメージです。期限を過ぎると特例を使えなくなるので、気になる方は早めに専門家に相談してみると安心です。
相続した土地に不安がある方は、専門家に相談を
ここまで、世田谷区の土地事情や、相続後の売却に関する税金やタイミングのポイントについてご紹介してきました。
相続した土地には、ご家族の思い出や大切な記憶が詰まっていることも多いですよね。だからこそ、売却するかどうかの判断は簡単ではないと思います。
無理に急ぐ必要はありませんので、気になることがあれば、専門家と一緒にひとつずつ確認していくのがおすすめです。
「相続の仲人・YORISOU」では、相続に関するさまざまなご相談を承っています。法律や税金のことから、実際の売却手続きまで、安心して進めていただけるようサポートいたします。
ご不明な点や気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。一緒に、より良い選択肢を考えていきましょう。

- 監修者
- 不動産事業部
- 株式会社五右衛門
- 「相続の仲人・YORISOU」を運営する株式会社五右衛門の、不動産事業部です。相続にまつわる不動産の売却や活用について、豊富な現場経験をもとに、実情に即したご提案を行っています。
売買仲介・買取再販など、お悩みや状況に合わせた対応が可能です。「誰に相談すればいいのかわからない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。