ヒアリング内容について

目次
はじめに
初めての相続相談の前にまずは、お話を聞かせてくださいね
相続に関するご相談をお受けするにあたって、まずは事前にヒアリングをさせていただいています。
お客様のご状況や相続に関するお悩み・不安、そして「将来こうしていきたい」と思われているご希望など、ぜひお聞かせください。
状況を詳しく把握することで、その後の士業のご紹介もスムーズに進めることができますよ。
被相続人の確認をしてみましょう
はじめに、被相続人となる方を明確にしていきましょう。
ご自身の財産について、相続の際に不安を感じていらっしゃるのでしょうか?
あるいは、ご親族が亡くなられた際の相続について心配されているのでしょうか?
どちらでも構いませんので、今感じていることをお聞かせいただければと思います。
相続人の確認をしていきましょう
次に、相続人にあたる方の確認を進めていきましょう。
相続人は法律で定められた「法定相続人」に基づいて決まります。
少し聞き慣れない言葉が出てくることもありますが、できるだけわかりやすくお話させていただきますのでご安心くださいね。
相続人の人数や関係性を整理しておくことで、今後のご相談がスムーズになります。
以下の内容をご参考にしてください:
- 被相続人(亡くなった方、またはこれから対策が必要な方)の情報(氏名・生年月日・死亡日)
- 配偶者の有無
- 子どもの有無(実子・養子・非嫡出子を含む)
- 親・兄弟姉妹の有無
- 特別な関係者(内縁関係など)
相続財産の内容を確認してみましょう
相続財産にはプラスの財産(資産)だけでなく、マイナスの財産(負債)も含まれます。
下記を参考にしながら、全体の把握をしてみてください。
こうした情報をもとに、「相続放棄」や「限定承認」など、相続人を守るための選択肢を検討する材料になります。
相続は必ずしもプラスの面だけではありませんが、早めに状況を整理していくことで、不安がやわらぐこともありますよ。
【プラスの財産(資産)】
- 不動産(自宅・土地・賃貸物件など)
- 預貯金(金融機関名、口座番号、名義等把握しておくことが大切です)
- 株式・投資信託・証券
- 生命保険金(受取人が指定されているか)
- 貴金属・美術品・車両
- 事業資産(会社経営者の場合)
【マイナスの財産(負債)】
- 住宅ローンや事業用ローン
- クレジットカードの未払い残高
- 税金の未納(固定資産税・相続税など)
- 個人間の借入金
【生前贈与】
過去の贈与が相続税申告、相続税対策、遺産分割などに影響を与えることもあります。
特に「相続時精算課税制度選択届」を提出されている場合は、重要なポイントになりますので、確認してみてくださいね。
遺言書の有無を確認しましょう
遺言書がある場合、その内容は被相続人の大切な意思が込められています。
相続手続きに影響することもありますので、次の点をチェックしておくと安心です。
- 遺言書の種類(自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言)
- 遺言の保管場所
- 遺言の内容(財産分与の指定・特定の相続人への遺産配分など)
- 遺言執行者の有無
遺言書がない場合には、法定相続に基づいて相続人同士で話し合いをする必要があります。
また、これから遺言書を作成したいとお考えの方も、どうぞお気軽にご相談ください。
お客様の「伝えたい想い」を大切にしながら、士業と一緒にサポートいたします。
トラブルや特別な事情はありませんか?
相続には、人間関係や感情が影響するケースもあります。
たとえば次のようなケースが挙げられます。
- 相続人同士の対立(遺産分割で意見が合わない)
- 特定の相続人に財産を集中させたい
- 被相続人が介護を受けていた相続人への配慮
- 認知された子どもがいる場合の相続
- 遺留分の侵害が発生する可能性
お一人で抱えずに、どんな小さなことでもお話しくださいね。
第三者が入ることで、関係の悪化を防げることもありますよ。
最後に
相続相談の事前準備として、どんな情報を整理しておくとよいかをお伝えしました。初めてのことで、わからない言葉や判断が難しいと感じることもあるかと思います。
でも、大丈夫です。私たちと一緒にひとつずつ整理していきましょう。
相続に関するお悩みや、ちょっとした疑問がある方は、ぜひ「相続の仲人・YORISOU」にご相談くださいね。
お話を伺えるのを楽しみにしています。

- 監修者
- 税理士 戸島 潤吏
- ペンデル税理士法人
- メッセージ:税金面だけでなく、財産でご家族が争いにならないようなアドバイスも心がけております。
趣味:ジョギング、ゴルフ、スノーボード、飲酒